日記ブログのはずが、いつのまにか雑多なレビュー集になっていました。現在は、オーディオ初心者のbenoitを生暖かく見守るブログになっています。
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ども、腕時計を一つのカテゴリーにしても良いかなと思っているbenoitです。
さて、今日紹介する腕時計「パーペチュアルGMT」ですが、これもユリス・ナルダンの説明から始めたほうが良いかと思います。
まず、いわゆる高級メゾンといわれる時計メーカでは「創業200年」などの歴史を感じさせる紹介が良くあるのですが、これはあくまでも形式上の事です。
というのは、1969年にセイコーの手によって産声を上げたクォーツの攻勢により、一部を除いたスイスの時計メーカは、そのほとんどがつぶれたり、経営権を他国の投資家に売り払ってしまっています。その後1980年代の半ばから始まった機械式時計の復興に伴い再スタートしたメーカが多いのです。
別に、この流れ自体は自然の事だと思うのですが、休業期間や一度つぶれたのを無視して「創業百年数十年」っていうのは、どうかと思います。一部の「時計ビ○ン」などの雑誌が、やれ歴史のあるメーカだ、マニュファクチュールだと煽っているのを見るとげっそりとします。
「歴史やステータスなんて飾りです。偉い人には、それが判らんのですよ。」といったところでしょうか。
このユリス・ナルダンも一連の再興会社の一つです。ただ、そのリスタートはたいへん衝撃的で興味深いものでした。
ユリス・ナルダンの経営権を買い取ったラルフ・シュナイダーと、ナルダンの頭脳と称されるルードビッヒ・エクスリン博士のタッグにより、1985年に「ガリレオ・ガリレイ」が発表されます。
この腕時計は時計塔などの大きさをもって可能であった、天体の動きを表す事が出来る天文時計を腕時計で再現するという、とんでもない代物でした。
ナルダンは、その後も天文時計である「コペルニクス」「ヨハネス・ケプラー」を発表し、天文時計三部作を完結させます。
そして、エクスリン博士が次に開発したのが自らの名をつけた永久カレンダーでした。
ちなみに永久カレンダーというのは月の大小や4年に一回のうるう年も歯車の動きのみによって再現するという複雑機構の事です。
この永久カレンダーという機構は複雑な分、きわめてデリケートなものが多く、キチンと動かせば100年に1回日付をあわせればよいのですが、下手に日付をいじるとメーカに持ち込まないと修正できないものも多くありました。
この永久カレンダーの利便性を残し、不便を排したものがエクスリン博士の開発によるパーペチュアルカレンダーなのです。
というところで、例のごとく具体的な腕時計の話はその2で話します。
ではでは
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さて、今日紹介する腕時計「パーペチュアルGMT」ですが、これもユリス・ナルダンの説明から始めたほうが良いかと思います。
まず、いわゆる高級メゾンといわれる時計メーカでは「創業200年」などの歴史を感じさせる紹介が良くあるのですが、これはあくまでも形式上の事です。
というのは、1969年にセイコーの手によって産声を上げたクォーツの攻勢により、一部を除いたスイスの時計メーカは、そのほとんどがつぶれたり、経営権を他国の投資家に売り払ってしまっています。その後1980年代の半ばから始まった機械式時計の復興に伴い再スタートしたメーカが多いのです。
別に、この流れ自体は自然の事だと思うのですが、休業期間や一度つぶれたのを無視して「創業百年数十年」っていうのは、どうかと思います。一部の「時計ビ○ン」などの雑誌が、やれ歴史のあるメーカだ、マニュファクチュールだと煽っているのを見るとげっそりとします。
「歴史やステータスなんて飾りです。偉い人には、それが判らんのですよ。」といったところでしょうか。
このユリス・ナルダンも一連の再興会社の一つです。ただ、そのリスタートはたいへん衝撃的で興味深いものでした。
ユリス・ナルダンの経営権を買い取ったラルフ・シュナイダーと、ナルダンの頭脳と称されるルードビッヒ・エクスリン博士のタッグにより、1985年に「ガリレオ・ガリレイ」が発表されます。
この腕時計は時計塔などの大きさをもって可能であった、天体の動きを表す事が出来る天文時計を腕時計で再現するという、とんでもない代物でした。
ナルダンは、その後も天文時計である「コペルニクス」「ヨハネス・ケプラー」を発表し、天文時計三部作を完結させます。
そして、エクスリン博士が次に開発したのが自らの名をつけた永久カレンダーでした。
ちなみに永久カレンダーというのは月の大小や4年に一回のうるう年も歯車の動きのみによって再現するという複雑機構の事です。
この永久カレンダーという機構は複雑な分、きわめてデリケートなものが多く、キチンと動かせば100年に1回日付をあわせればよいのですが、下手に日付をいじるとメーカに持ち込まないと修正できないものも多くありました。
この永久カレンダーの利便性を残し、不便を排したものがエクスリン博士の開発によるパーペチュアルカレンダーなのです。
というところで、例のごとく具体的な腕時計の話はその2で話します。
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無題
「歴史やステータスなんて飾りです。偉い人には、それが判らんのですよ。」というくだりに違和感を感じますね。貴方がそれと無縁とは思えない。自己中心的な人ほど、他人の自己中を責めるものではありませんか。
無題
ごめんなさい、先のコメントがちょっとわかりづらかったかと思いますので端的に書きますと、貴殿の時計趣味から考えますに、ご自分が歴史やステータスと無縁だとするには、ちょっと無理があるんじゃないですか、と問うているわけです。ナルダンの歴史性を否定するならわかりますが、一般論として否定するのは、時計趣味の否定だと私は思います。
Re:無題
コメント、ありがとうございます。
とはいえ、今ひとつ良く判らないのですが、メゾンの歴史を気にしないことが時計趣味の否定につながるという過程が理解できません。
僕は、基本的には実物を見て気に入ったら買う。ただ、それだけです。
いわゆる世間の評価やレア度などの資産価値は全く気にしません。
物が気に入れば、素人の個人制作品でも(金背的に可能であれば)買いますし、パテックの博物館入りするような時計でも、気に入らなければタダでもいりません。
僕は、あまり頭が良くないので難しい理屈はいらないのです。気に入れば買う、気に入らなければ買わない。単純にそれだけですね。
ではでは
とはいえ、今ひとつ良く判らないのですが、メゾンの歴史を気にしないことが時計趣味の否定につながるという過程が理解できません。
僕は、基本的には実物を見て気に入ったら買う。ただ、それだけです。
いわゆる世間の評価やレア度などの資産価値は全く気にしません。
物が気に入れば、素人の個人制作品でも(金背的に可能であれば)買いますし、パテックの博物館入りするような時計でも、気に入らなければタダでもいりません。
僕は、あまり頭が良くないので難しい理屈はいらないのです。気に入れば買う、気に入らなければ買わない。単純にそれだけですね。
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腕時計、デジモノガジェット集め
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30代半ば、2児の父です。
好きなものは、腕時計、デジモノ、ヘッドホンなど。
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